超音波式骨密度とは
超音波を用いて骨量を推定し、骨の強さ(骨強度)にかかわる「骨密度」を測定する検査です。
骨の強さは、「骨密度」7 割と、「骨質」3 割で決定されます。
「骨密度」とは、骨に含まれるカルシウムやリン酸塩などのミネラル成分の全体の量、骨量を骨の体積で割ったもので表され、「骨質」とは、骨の微細構造や代謝状態のことを指します。
骨密度検査は、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気である骨粗鬆症かどうかを調べるための代表的な検査です。骨粗鬆症の初期はほとんど自覚症状がないため、骨密度検査を受けることで、骨粗鬆症の早期発見や予防につながります。
また、超音波を用いる方法は、放射線(X 線)を使用していないため、妊娠中もしくは妊娠の可能性がある女性や小児の方でも安心して検査を受けることができるというメリットがあります。
検査方法
骨量の減少が現れやすい、踵(かかと、主に右踵骨)を用います。
① 靴下を脱いで、超音波用のゼリーを塗り、測定台に足を乗せます。
② メンブレンという測定部が、踵を左右から挟みます。
③ 測定時間約2秒で検査終了です。 案内から検査終了までほんの数分間で終わる簡単な検査です。
検査結果からわかること
YAMは「Young Adult Mean」の略で、若年成人平均値を指します。具体的には、20歳から44歳までの健康な成人の骨密度の平均値を基準(100%)としています。この基準と比較することで、現在の骨密度がどれくらいのレベルにあるかを評価します。
YAM の 90%以上
異常なし 今のところ異常は認めません。
YAM の 80~90%
要指導 骨量がやや低下しているため、これ以上減らないようにしましょう。
YAM の 80%未満
要精検 詳しい検査が必要です。骨粗鬆症と診断された場合には、治療が必要です。
80%以上の場合は心配ありませんが、80%未満の方は、再検査や追加検査、生活習慣改善(食事、運動)、また必要に応じて治療を行います。
骨量が若年成人平均値(YAM)の70%以下になると骨折の危険性が高くなります
骨密度を高める主な薬物療法の種類
骨粗鬆症
骨粗鬆症とは、女性に多く、骨の強度が低下し骨が弱くなり骨折しやすくなる病気です。
主な原因は女性ホルモンの減少(閉経後によるもの)や加齢です。 骨を丈夫に保つにはバランスのよい食事と運動が大切です。
カルシウムだけでなく、ビタミンDとビタミンKが含まれる食品も食事に取り入れましょう。

カルシウムを多く含む食品:骨の材料
(牛乳、チーズ、干しエビ、豆腐、小松菜など)
ビタミンDを多く含む食品:カルシウムの効率的な吸収を助ける
(さけ、しらす干し、乾燥きくらげなど)
ビタミンKを多く含む食品:カルシウムが沈着するのを助ける
(モロヘイヤ、納豆など)
骨を強くするためには、激しい運動をしなくても外を歩くだけでも充分です。太陽の光を浴びながら、適度な運動をすることを心がけましょう。また、骨に直接刺激を与えることにより骨を強くすることが期待できます。(かかとおとしなど)
骨粗鬆症になると、骨折が起きるリスクが高まるので、早目に診断を受け、食事や運動療法に加え、場合によっては骨を強くするお薬などによる薬物治療を早く始めることが肝心です。特に女性では症状がなくても、50歳以上になったら定期的に骨密度を測りましょう。